2014年12月18日木曜日

しもやけ

しもやけ(凍瘡)は、
冬に多く気温が4〜5度で1日の気温の差が10度以上になると生じやすいと言われています。
冷たい空気にさらされた後、血行の悪くなりやすい場所、
特に手足の指先、耳たぶ、頬、鼻などに症状がでます。
皮膚が赤くなり、水ぶくれを生じることすらあります。
かゆみが強くなることもあり、掻破による湿疹化も問題です。
子供に多い病気ですが、女性では大人になっても繰り返す人もいます。
しもやけの治療は、
ビタミンEの塗り薬が使われます。症状が強い場合には、ビタミンEの飲み薬や漢方薬も有効です。

予防が大事
入浴時にマッサージをしたり、お湯(40度程度)と水(常温)に交互に浸けることも効果があります。

しもやけに似ている病気
若い女性の場合、膠原病(特にエリテマトーデス)により同様の症状が出現することがあります。
血液検査で診断可能ですので、調べておくことは重要です。




2014年12月11日木曜日

カポジ水痘様発疹症

カポジ水痘様発疹症とは、
ヘルペス性湿疹とも呼ばれ、
単純ヘルペスウイルスが皮膚表面に広範囲に播種する病態です。
顔や首に生じることが多く、水疱が多発します。
いわゆるとびひ(伝染性膿痂疹)との鑑別が重要ですし、
両方を合併することもあります。
治療は、
抗ウイルス薬を内服することですが、
できるだけ早期に内服する必要があります。

カポジ水痘様発疹症を合併する基礎疾患
皮膚の免疫が低下している状態で発症されやすいとされ、
アトピー性皮膚炎の方で合併しやすいといわれています。
特に、湿疹のコントロールが悪い状態の時に、
発症する傾向がありますので
注意が必要です。
再発を繰り返すこともありますので、
基礎疾患であるアトピー性皮膚炎のコントロールが本質的には重要です。



2014年12月4日木曜日

そばかすの治療

そばかすは頬に小さな色素が増える状態で、思春期に目立つようになります。
夏に日光照射により増悪し、冬には薄くなることもあります。
美白剤の外用等により薄くなることもありますが、
そばかすにはIPLと呼ばれる光治療が有効とされています。
当院ではソラリという機器を用いて行っています。
かさぶた(痂皮)の形成が少なく、
その日から化粧もできます(ダウンタイムが少ない)
ので、
比較的広範囲にメラニンが沈着しているそばかすに対しては
負担も少ないと考えています。
お気軽にご相談ください


2014年11月27日木曜日

粉瘤について

粉瘤とは
 皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、その中に垢(ケラチン)などがたまってしまうものです。よく脂肪の塊と思われている場合がありますが、実際は垢がたまっています。袋の中には垢がどんどんたまっていきますので徐々に大きくなってきます。化膿してしまうと痛みを伴なうこともありますし、破裂してしまうこともあるので、注意が必要です。

できる場所は
どこにもでできます。顔や背中はもちろん、頭の中や足の裏にできることすらあります。

化膿したら
軽症の場合、抗生物質を内服してコントロールできますが、症状が進行していると切開して、中味(垢)を圧出する必要があります。
この場合、袋の壁をできるだけ除去しますが、残ることがありますので、再発するリスクがあります。

再発しないようにするには
炎症がないときに、袋ごと切除することが望ましいです。皮膚の表面を切開し、袋を取り出し、皮膚を縫い合わせます。
1週間後頃に抜糸します。

いずれも保険適応の治療になります。

2014年11月20日木曜日

ステロイドを外用すると皮膚が黒くなる?

アトピー性皮膚炎の患者さんからよく
「ステロイドを外用していると皮膚が黒くなりますか?」
と聞かれることがあります。
この答えは、
「はい」でもあり「いいえ」でもあります。
炎症(赤み)があると
治療をします。
治療後には必ず
色素沈着を起こします。
つまりステロイドにより治療して皮膚が黒くなるということは言えるでしょう
ただ、この色素沈着はステロイドによる副作用というよりは
ステロイドにより治癒していく過程と捉えることができます。
またこの色素沈着は必ず消えていきます。
自然に。
でも、ずっと黒いのが残っていることがありますよね
これは、
次の炎症(赤み)がまた始まっているからなんです。
つまり、最初の赤みは黒くなって消えていったのですが、
次の赤みが黒くなってきているのです。
黒みと赤みが混じっていることもよくあります。
ということは、
赤みが起こらないようにコントロールすることが非常に重要です。
あるいは赤くなってもできるだけ早くに抑えていくことが重要なんですね。
このことを実践していくためには、
非常にきめこまかい外用指導が必要です。
トータルのステロイドの使用量を抑えるためにも適切にステロイドを使用していきたいですね。




2014年11月13日木曜日

ジェネリック(後発)医薬品について

最近では、ジェネリックという言葉もかなり定着してきたように思います。
後発医薬品と呼ばれるもので、
これまで有効性や安全性が実証されてきた新薬と同等と認められた低価格なお薬です。
ジェネリックは、研究開発費等が抑えられるため、
国が価格を新薬の約2〜7割に設定しています。
ジェネリックには、
形や味、大きさ、服用性、使用感の改良など、
新薬の発売後、開発・蓄積された新しい技術を用いて工夫を施しているものもあります。
多くのお薬を必要とされる方にとっては、
薬剤費を抑えられるにこしたことはないと思います。
高額な薬剤に関しては、できるだけ抑えたいのは当然ですね。
そこで、気になるのは、
有効性と安全性だと思います。
皮膚科領域ですと
特に外用剤は、すべてではないですが、ものによっては、
違いがあるものもあると考えています。
主成分は同じでも、基剤とよばれる軟膏の元になる部分は異なっています。
また、ジェネリックであってもむしろ、優れたものもありますので、
慎重に選んでいく必要があります。
お気軽にご相談ください。



2014年11月6日木曜日

にきびと漢方

にきびで悩まれている方は多いですね。
にきびといってもさまざまなステージがあります。
特に最初の段階で重要なことは皮脂の分泌量の増加と考えられています。
男性ホルモン(アンドロゲン)が影響を与え、
分泌量が増加する思春期はにきびが発症しやすい時期となります。
その結果、
毛穴のつまり(毛包漏斗部の角化亢進)を引き起こし、
面皰とよばれる白にきびの形成へとつながります。
さらに進むと化膿性にきび(赤にきび)へとなり、
にきび痕(ざ瘡瘢痕)へと進行するとなかなか治すのが難しくなります。

以上のそれぞれの段階に応じて適切な治療をする必要がありますが、
漢方がその助けになることがあります。
漢方と言ってもさまざまですが、
男性ホルモンに対して拮抗的にはたらく桜皮という生薬やアクネ菌に対する抗菌作用を有する荊芥、甘草などの生薬を含む十味敗毒湯などは使い易いものといえると思います。

その他、症状に応じて漢方を処方をすることもあります。
もちろん、各種外用剤を含む治療(保険診療)や、
ケミカルピーリング、IPL等による治療(保険外診療)も行っていますのでお気軽に御相談ください




2014年10月30日木曜日

ほくろの治療について

ほくろの治療の御相談をよく受けるようになってきました。
ほくろとは母斑細胞とよばれる細胞が増えるもので
良性の皮膚腫瘍です。
悪性化したものを悪性黒色腫(メラノーマ)
とよびます。
ダーモスコープにて診断がほぼつけられます。
治療については
手術的に切除(保険適応)することが望ましいと考えますが、
明らかに良性と判断し、
比較的表面に限局しているものでしたら、
レーザーにて蒸散させることも可能です。
お気軽に御相談ください。



2014年10月23日木曜日

化粧品かぶれ

顔のかゆみで悩まれている方は多いと思います。
化粧品を変えていないのに、あるときから
急にかゆくなってきたということはあります。
シャンプーやリンスにかぶれていることも実は多いのですが、
化粧品にかぶれていることももちろん多いですね。
その場合、どれにかぶれているかを見極めるのは
困難な場合も多々あります。
皮膚症状の分布を頼りに探しますが
最終的にはパッチテストを行うこともあります。
原因となる化粧品が分かり、
皮膚症状も治まれば一安心ですが、
実は、そのあとどのようなものを使えばいいか迷うこともありますね。
当院では、
基礎化粧品をラインアップしているのはもちろんのこと
サンプルを豊富にご用意していますので
まずはお気軽に試して頂けるシステムにしています。
お気軽に御問い合わせ下さい




2014年10月16日木曜日

加齢と乾燥と皮膚のかゆみ

だんだんと寒い季節になってきましたね。
寒くなりに従い、乾燥も強くなってきます。
皮膚も乾燥し易い時期になってきますね。

皮膚の乾燥(=ドライスキン)とは、
角層とよばれる皮膚の最外層の水分含有量が低下した状態ですが、
ドライスキンではバリア機能の破綻が起こり、
かゆみを伝達する神経が皮膚の表面にまで延びてしまうため、
より外部からの刺激に敏感になるといわれています。

ドライスキンでは神経伸長因子の発現量が
神経反発因子の発現量よりも多いため、
ますます神経が延びるといわれています。

これからの季節、乾燥が強まりますが、
保湿剤等によるスキンケアが重要になってきますね。
また、皮膚の乾燥は、残念ながら加齢変化にも伴います。
湿疹がひどくなる前にケアをされることをおすすめします。
お気軽に御相談ください




2014年10月9日木曜日

下腿の紫斑

膝より下に紫斑といって、
皮膚の内出血を見ることがあります。
かゆみが無い場合が多いです。
このような症状を訴えられる方は、実は多いですね。
皮膚に出血を来す原因として
1. 血液自体に異常がある場合
2. 血管に異常がある場合
3. 血流に異常がある場合
に大別されます。
またそれぞれ、
皮膚だけの問題か、
全身においても同様のことが起こっているか
ということを考えなければなりません。

皮膚に起こっている症状から
体全体に起こっていることを見つけることはあります。
皮膚科医の立場からは、そのような病気を見つけることは
重要だと考えていますし、責任を感じています。
気になる症状がありましたら、遠慮なく御相談ください。



2014年10月2日木曜日

手術の適応について

当院では皮膚の腫瘍性病変に手術も行っています。
どんな治療もそうですが、
何かをする場合、
1. そのものが何であり、
2. それを治すためにどのような選択肢があり、
3. リスクはどの程度あり、
4. 得られる利益はどの程度あるか
というようなことを考える必要があります。

例えば
顔に黒いものが出来た場合、
1. 良性のもの(ほくろなど)か悪性か(癌)
2. 手術が必要か
  (良性であれば必要ないでしょうし、
   悪性でも手術以外の方法が考えられる場合もあります)
  日帰り手術が可能か入院が必要か
  顔の変形は起こるのか
   など
3. 手術のリスクはどのようなものがあるか
  出血のリスク
  術後の制限はどの程度あるのか
   など
4. 手術により完治するのか

などの問題があると考えられます。

それぞれの疑問はどれも非常に重要と考えられます。
大学病院で長く皮膚がんの診療に当たっていましたので
大きな手術はいろいろと経験してきました。
ただ、どんな小さな手術でもこれらのことは非常に重要と考えていますので
患者さんと一緒に、できるだけ同じ立場で考えていきたいと考えております。
必要な場合は
大学病院などへの御紹介もできます。
お気軽に御相談ください。




2014年9月25日木曜日

グラッシュビスタ

まつ毛の長さ、太さ、濃さを改善する外用薬である
グラッシュビスタが
9/29 国内で発売になります。
当院でも発売日から院内で処方できる準備を進めています。
多くの女性にとって、まつ毛の御手入れは悩みの種ですね。

緑内障の点眼薬の成分であった
ビマトプロストに
まつ毛の伸長させる作用があることに着目して開発されました。
まつ毛のヘアサイクルを延長させることによりまつ毛を長くし、
また、毛包を刺激してまつ毛の厚みや太さを増加させ、
メラニンを活性化して色を濃くすると考えられています。
効果が見えるまで、少なくとも2ヶ月間継続して塗布し続ける必要があります。




2014年9月18日木曜日

Google インドアビュー

Googleのサービスでストリートビューがありますが、
インドアビューという機能もあるそうです。
建物の中をぐるっと見ることが出来る機能とのことです。
当院の中の様子を見ることが出来ます。
院内を入り口から奥まで歩いて回っているように
見学することが出来ます。
バーチャル体験してみてください


インドアビューはこちらから






2014年9月11日木曜日

赤らかおについて

赤ら顔で悩まれている方(特に女性)は多いと思います。
実は、皮膚科医の立場からもこの赤ら顔というのは、
一筋縄ではいかない病態と考えています。
何より大事なのは、診断です。
赤ら顔で疑うべき疾患として
接触皮膚炎(かぶれ)
脂漏性皮膚炎
酒皶(しゅさ)
酒皶様皮膚炎
膠原病
などがあげられます。
特に問題となるのは、
原因がはっきりしないのに、
漫然とステロイドを処方されることではないでしょうか
ステロイドの長期外用により、ステロイドをやめられない状況に陥ると
なかなか抜け出せない場合があります。
日常的に使用している化粧品や
シャンプー、リンスなどが原因である場合もありますし、
膠原病の場合は血液検査により、診断がつく場合もあります。
あきらめずに原因を調べて、腰を据えた治療をしてみてください

2014年9月4日木曜日

疥癬の外用薬

疥癬とは
ヒゼンダニが皮膚の角層に寄生することにより発症する感染症で、
免疫力の低下した方に発症しやすいとされています。
これまで治療の中心は、
内服薬(イベルメクチン)でしたが、
罹患される方がご高齢の場合が多く、
有効な外用剤が期待されていました。
海外ではすでに、有効な外用剤が使用されていましたが、
今回、国内でもはじめて
フェノトリンを有効成分とする疥癬に有効な外用剤が発売になりました。
スミスリンローション5%
で、すでに処方が可能です。

肝機能障害のある方や、小児では
イベルメクチンの内服が出来ない場合もありましたので
朗報と言えると思います。




2014年8月28日木曜日

爪白癬の外用薬

爪白癬は水虫が爪にまで及んだ状態です。
通常、塗り薬は爪には浸透しにくいため
飲み薬による治療を推奨しています。
当院でも2種類を使い分けていますが、
肝機能障害をまれながら起こすことから、
定期的に採血をする必要があります。
また、ご高齢の方にとっては、
これ以上飲み薬を増やしたくないという方も多く
外用薬による治療を延々と続けていらっしゃる方も多いですね。
この度、日本初の爪白癬外用薬が発売される見込みです。
クレナフィン爪外溶液10%(エフィナコナゾール外用液)というものですが、
内服薬と同等の効果が期待されるとのことです。
発売が待ち遠しいですが、多くの方にとって朗報となるのではないでしょうか




2014年8月21日木曜日

皮膚の学校感染症について

よく学童期のお子さんの感染症について
『プールに入ってもいいですか?』
と相談をお受けすることがあります。
日本臨床皮膚科医会では、以下のように推奨していますので、
参考にしてください

1. 伝染性膿痂疹(とびひ)
かきむしったところの滲出液、水疱内容などで次々にうつります。プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は治るまで禁止してください。

2. 伝染性軟属腫(みずいぼ)
プールでの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮き輪、ビート板等を介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けてください。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。

3. 頭虱(あたまじらみ)
アタマジラミが感染しても、治療を始めればプールに入って構いません。ただし、タオル、ヘアブラシ、水泳帽などの貸し借りはやめましょう。

4. 疥癬(かいせん)
肌と肌の接触でうつります。極まれに衣類、寝床、タオルなどを介してうつることがあります。ただし、角化型疥癬の場合は、通常の疥癬と比べ、非常に感染力が強いので、外出自体を控える必要があります。




2014年8月14日木曜日

紫外線による皮膚障害

紫外線の皮膚に対する影響は、ビタミンDの生合成を除くと、
ほとんどが傷害作用です。
急性に大量に暴露されると
サンバーンとよばれる現象を起こし、後に
サンタンとよばれる現象を引き起こします。
サンバーンは、最小紅斑量とよばれる一定の紫外線量を超える紫外線暴露により
引き起こされ、通常4時間後頃より赤くなる現象です。
24時間後にピークをむかえ、軽度であればひりひりする程度ですが、
大量に急激に暴露されると、灼熱感や、水疱を生じたりもします。
赤み(紅斑とよばれる)は3日間程度で引きますが、
それに引き続いて一種の防御機序であるサンタン(色素沈着)が生じます。
紫外線の慢性あるいは蓄積性の傷害としては、
皮膚がんの発生がありますが、
ここでは急性の傷害についてお話します。
先のサンバーン(赤み)の治療については、
いろいろと行われますが、
いわゆるエビデンスレベルの高い治療というのは、あまり存在しないようです。
一般的に行われるステロイドの外用や内服ですら、
論文レベルでは、あまり高いエビデンスがありません。
(効果がないとする論文もあります)
むしろNSAIDs とよばれる炎症を抑えるお薬(ボルタレンやロキソニンなど)
の方が、自覚症状の軽減に役立つという報告もあるようです。
ただ、経験的に、ステロイドの使用は効果があると思いますので、
ひどい日焼けをしてしまった場合は、
早めに受診するようにしてください。
くれぐれも予防が最も大事ですので、
海に行くときなどは、
日焼け止めをしっかり塗るように心がけてください





2014年8月7日木曜日

虫さされ

北海道の短い夏も本番ですね。
やはり夏に多い皮膚病としては
虫さされだと思います。
「虫さされぐらいで、病院に行くなんて」
と思われる方も多いようですが、
油断すると、二次的な合併症を生じたり、
跡が残ったりしますので、
遠慮なく、早めの受診をおすすめします。
塗り薬ももちろんですが、
場合によっては、
飲み薬を早めに飲んでもらうことにより、
早く治ります。
虫さされとっていもさまざまで
カ、ブユ、ノミ等の
吸血性節足動物、
ハチ、クモ、ムカデ等の
刺咬性節足動物、
ドクガ等の
接触性節足動物
などがあります。

暑い夏を快適に過ごすためにも
遠慮なく早めの受診をおすすめします。




2014年8月1日金曜日

8月の休診のご案内

8月4(月)、5(火)、6(水)
休診させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
なお、
お盆期間中は、通常通り診療いたします。


2014年7月25日金曜日

点滴療法研究会

3週連続で学会に参加してきました。
すべて東京でしたので、
札幌からですとアクセスはいいですね。
点滴療法研究会は、
最新のエビデンスに基づいた点滴療法を提供する医師を会員とするグループです。
欧米では科学的に根拠のある点滴療法が代替統合医療・アンチエイジング医療の現場で広く行われています。常に最新の点滴療法を提供できるように最新の医学的情報を学び、常に患者さまが安全に点滴療法が受けられるように技術を磨いていきたいと思っています。

PRP療法(自己多血小板血漿療法)
今回の研究会では
ヤンキースの田中投手でも話題のPRP療法について学んできました。
血小板はさまざまな成長因子を放出することが知られております。
効率よく、また安全に(自己血液を使用しますので)、
局所に投与することで
さまざまな効果がもたらされるようです。
創傷治癒はもちろんのこと、
しわの治療にも効果的ということでした。
非常に魅力的な治療と思われます。

サプリメント
みなさんもサプリメントを取られている方は多いと思います。
当院では、
皮膚の治療をメインターゲットとはしておりますが、
皮膚は全身の鏡とも言われておりますので、
全身の健康そのものから整えていくことは、
非常に重要と考えています。
サプリメントなんて、
「どこのでも同じだから安い方がいい」
と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
実は、私もそう思っていた一人です。
しかし、勉強していくうちに考えは大きく変わってきました。
中国産の(すべてが悪い訳ではありませんが)ものは、
かなり劣悪な条件で生産されていることが多いようです。
原料、作成方法等
すべてにこだわって製造されたものは
当然、ある程度価格も高くなりますが、
確かな品質、つまり確かな効果を得られることができます。
健康のために、摂取するもので健康を害していては本末転倒ですね。
当院では、
ビタミンC、コエンザイムQ10
などこだわって取り扱いをさせて頂いております。
お気軽に御相談ください。
(ご希望があればかなり豊富な種類からお取り寄せすることもできます)

当院でもご好評いただいております
マイヤーズカクテル、高濃度グルタチオン、ビタミンC、プラセンタ等についても
新しい情報を得ることができました。
ぜひお試し下さい









2014年7月17日木曜日

美容皮膚科学会

先週は土曜日を休診にさせていただいて
学会に参加してきました。
美容皮膚科学会は他の皮膚科の学会とは少し雰囲気が違いますね。
まず、女性の参加者が多いのと
参加する方も講演される方も
若い方が多いように思います。
また企業展示のブースもかなりのにぎわいでした。
美容皮膚科の領域といいますと、自由診療を含むことも多いですので、
大学病院に勤務されている方よりも開業医の先生の割合も高いようです。
興味深いトピックスについていくつかこちらでも御紹介させて頂きたいと思います。
1. トレチノイン
 トレチノインは皮膚のターンオーバーを促進することは知られており、日本では、どちらかというとシワの治療に用いられますが、濃度を上げることにより、シワよりもシミの治療に非常に有効とのことでした。ハイドロキノンとの併用により相乗効果もありますので、当院でも引き続き、積極的に取り入れていこうと考えています。

2. にきび跡
 にきび治療のゴールは「微小瘢痕の予防」というご発表がありました。にきびの治療にディフェリンは標準治療として用いられていますが、ある意味予防的に投与を継続することで微小瘢痕の予防につながるということでした。日本では予防という概念のために保険診療を行うことはすすめられていませんが、ディフェリンについては、予防目的に使用することが重要であるということでした。

3. IPL
  IPLに関する最新の知見も得ることができました。いわゆるskin rejuvination として全顔に照射した後に、より波長の短めのもの(510nm 程度)をより濃いシミに照射することにより、効果を高めるということでした。ぜひ取り入れていこうと思っています。
 より波長の短い420nm 程度の波長がにきびに効果的という発表がございました。当院でのIPL装置ソラリでもカットフィルターを用いてにきびの治療を行っています。吸収波長を有するポルフィリンに効果的に働きにきびを改善すると考えられています。

4. ケミカルピーリング
 ケミカルピーリングは、角質の除去により、毛孔閉塞の改善をもたらし、にきび等に効果があることは知られています。サリチル酸マクロゴールや、グリコール酸等が使用されていますが、それそれの利点を改めて確認することができました。当院ではサリチル酸マクロゴールを使用しています。安全性という意味では極めて優れていますし、十分な角質除去能を有しているとのことでした。

5. 女性のびまん性脱毛
 薄毛で悩まれている女性は非常に多いですね。
分類として
a. 男性型脱毛症
b. 休止期脱毛
c. 加齢による変化
と分けられます。
休止期脱毛を来すものとして、
甲状腺機能異常、膠原病、梅毒(2期)、
肝機能障害、腎機能障害、糖尿病、悪性腫瘍等が
あげられます。
まず、これらをスクリーニングし、さらに
薬剤性の可能性を否定することが重要です。
ある種の抗うつ剤、高脂血症の薬剤等で
脱毛症が起きることも知られています。
現在、女性のびまん性脱毛症に対して、
日本で使用可能な治療(いわゆるエビデンスがあるもの)は、
1%ミノキシジル(女性用リアップ)のみです。
なかなか大規模な治験を行えないのが原因の一つですが、
海外では少しづつエビデンスが出て来ているようです。
いくつかの薬剤は個人輸入というかたちで導入も可能なようなので、
当院としても、
出来る限りのことをと考えています。

微力ながら貢献していきたいと考えています。




2014年7月10日木曜日

小児皮膚科学会

先週末ですが、
小児皮膚科学会に参加してきました。
開業後初めての学会参加となりました。
これまでは、長らく大学で指導している立場でしたので、
学会に行くということは、発表をすることを前提としていましたが、
今回は、のんびりと発表を聞く立場で参加させていただきました。
自分の発表がないと、
落ち着いて演題に集中して聞くことが出来ますね。
さて、すばらしい発表が多かった中でいくつかトピックをこちらでも共有できたらと思っています。

1. モーラステープによる光接触皮膚炎 
湿布を貼った部位に紫外線があたることで、皮膚炎が誘発されることは以前からよく知られていますが、処方薬ではなく、市販薬が普及してきたことで改めて注目されているようです。気軽に薬局でお薬を購入できるようになったことはいいことですが、副作用については、いわゆる自己責任ということなのでしょうか。この皮膚炎の重篤さは、一度感作されると、紫外線によって相当期間皮膚炎が続いてしまうということと、皮膚炎が全身に及ぶこともあるということです(湿布を貼っていなかったところにも)。残念ながら厚労省も副作用には目をつぶっているようです(ちょっと無責任な感じですが)

2. 花粉による眼瞼炎
眼瞼炎はアトピー性皮膚炎に合併することも多いですが、花粉による眼瞼炎が見過ごされていることが多いという発表がありました。ステロイドよりもプロトピックが有効な場合が多いということも興味深かったです

3. 外用剤について
a. 混合軟膏について
よくステロイド軟膏と保湿剤を混合しますが、混合することによりステロイドが希釈されるわけではないというお話でした。例えば、リンデロン軟膏とヒルドイドソフトを 1:1 で混合しますが、リンデロンの効力は半分になる訳ではないということでした。

b. 保湿剤の剤形について
保湿剤って、軟膏、クリーム、ローションなどありますね。私もいろいろな剤形を処方させていただいています。保湿因子が配合されているヒルドイドソフト等が保湿効果が高いことは当然ですが、小児期では、ワセリンでもほぼ同等の保湿効果があるということでした。また意外なのですが、ローションは、クリームよりも保湿効果が高いということでした。

他にもすばらしい発表がありました。
やはり、学会に参加するのが、効率的に勉強できますね。
特に開業後は、診療に忙しくなってきますので、まとまった勉強時間を確保しにくくなってきます。
できるだけ学会に参加して、知識をブラッシュアップしていきたいと考えています。

2014年7月5日土曜日

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹とは
水痘を引き起こすウイルスが再活性化して生じる病気です。
神経と皮膚を同時に侵すため
強い痛み皮膚炎を起こします。
抗ウイルス剤をできるだけ早期に投与する必要がありますが、
万全の治療を施しても
痛みが残ってしまうこともあり、
特にご高齢の方にとっては、
やっかいな病気のひとつです。
海外の文献では、
帯状疱疹の発症を予防できる
あるいは
発症しても症状を軽減できる
ワクチンが紹介されております。
それによると、
ワクチンの接種により
帯状疱疹の発症率は51.3%減少し、
帯状疱疹後神経痛の発症率も
66.5%減少したとされています。
このワクチンの有効性は概ね5年程度とされております。
このワクチンは、
水痘発症予防に通常使用されているワクチンですので
安全性においては問題ありません。
当院では
50歳以上の方に限り、
ワクチンの接種を行っております。
お気軽に御相談下さい。

8000円 (税別)
です。




2014年6月26日木曜日

インバースアゴニストについて

本日は、すこし難しいお話をしてみたいと思います。
じんま疹などで、かゆみの原因となる物質の代表格とも言えるのが
ヒスタミンという物質です。
このヒスタミンが作用するのを防ぐために抗ヒスタミン薬というものを使います。
じんま疹においては、
抗ヒスタミン薬を内服して病気の勢いを抑えていくことが重要ですが、
急に中止すると、かゆみが再燃してしまいます。
そのため徐々に減らして、
病気の勢いを抑えながら治癒に持っていくということが
重要とされています。
その学問的根拠について
少しお話します。
(ちょっと専門的なので、ご興味のない方は読み流してください)

ヒスタミンは、ヒスタミン受容体に結合して、
その作用を発揮します。
この作用を有するヒスタミンをアゴニストと呼びます。
抗ヒスタミン薬は
ヒスタミンが受容体に結合するのを妨げることによって
作用すると考えられています。
この作用を有するものを
アンタゴニスト
と呼びます。
この考えでは、
受容体にヒスタミン(アゴニスト)が結合した場合にのみシグナルが伝達されます。
抗ヒスタミン薬は、
ヒスタミン(アゴニスト)と受容体の結合を阻害することで
作用を発揮しますので、
ヒスタミンが存在しない状況下では
当然ながら、受容体が自然に活性化することはないと考えられてきました。
しかし、最近の研究で、
ヒスタミン(アゴニスト)が存在しないにも関わらず、
自然な活性化(持続的自然活性)がみられることが明らかにされました。
この考え方は、従来のアンタゴニストという概念では説明できないため、
インバースアゴニストの概念が提唱されるようになりました。

インバースアゴニストとしての抗ヒスタミン薬
この考え方においては、ヒスタミン(アゴニスト)が存在しない状況であっても、
活性型受容体と不活性型受容体との間に
動的な平衡が成立しており、
ヒスタミン(アゴニスト)に依存しない持続的自然活性がみられます。
アゴニストであるヒスタミンは活性化状態の受容体と結合し、
その安定性を高め、平衡を活性化状態へとシフトさせます。
その結果、活性型受容体が多くなり、シグナルが伝達されます。
一方、インバースアゴニストである抗ヒスタミン薬は、
不活性型受容体と結合し、平衡を逆方向の不活性化状態へとシフトさせます。
その結果、不活性型受容体が多くなり全体としてシグナルは抑制されます。
このことにより、
ヒスタミンが存在しない状況においても
(じんま疹においてかゆみが落ち着いている状況)、
インバースアゴニストである抗ヒスタミン薬を内服することにより、
受容体の平衡を不活性化状態へとシフトさせ、
病気の勢いを抑えていくことができると考えることが出来ます。
専門的なお話になってしまいましたが、
かゆみ(特にじんま疹における)に対する考え方を整理いただけましたら、幸いです



2014年6月20日金曜日

点滴療法について

私たちは毎年歳を重ねます。
10年前の写真を見るとそのことを確認することができます。
しかし、老化とは10年単位ではなく、
毎日毎秒単位で起こっていることです。
具体的に老化とはどのようなことなのでしょうか。
そのひとつの原因は酸化によると考えられています。
酸化とはさびつきと言ってもいいでしょう。
私たちの身体はつねにさびつきと戦っているといっても過言ではありません。
酸化を引き起こす重要な因子が紫外線です。
私たちの肌を守るために紫外線をさけることは絶対に重要です。
では、
日々紫外線にさらされダメージを受けている私たちの身体を守る方法はないのでしょうか
さびついた身体に必要な成分を点滴する治療法が注目を集めています。
グルタチオンは、
解毒を促進する作用や、
強力な抗酸化作用があり、
さびつきから守り、
アレルギーや喘息などを抑える他、
慢性疲労美容にも効果を発揮します。
グルタチオンは20代をピークに、
加齢や紫外線の影響によって体内で減少し、
老化のリスクが高まるとされています。
特にストレスや紫外線、喫煙や飲酒などにより減少し易いため、
現代人にとって不足しがちな成分であるとも言えます。
マイヤーズカクテルとは、
米国で広く普及し日本でも取り上げられ始めている治療法です。
ビタミンやミネラルをバランスよく含みます。
他の治療法と大きく異なる点は、
マグネシウム、カルシウムを含むことで疲労回復に大きな効果を発揮します。
疲れが取れない方、スポーツを行う方にもお勧めです。
この他にもプラセンタ等の点滴も効果があります。
同様の効果を期待できるサプリメントもありますので、
お気軽に御相談ください。



2014年6月12日木曜日

予約について

当院では予約システムを採用しています。
実は開業に際し、こだわった部分でもあるんですね。
おそらく多くのクリニックで採用されているのは、
順番待ちサービスで、
インターネット、携帯電話で受付を出来るというものだと思います。
このシステムも手軽ですばらしいと思うのですが、
受付した時点で2時間待ち
ということもしばしばとお聞きします。
幼稚園のお迎えのあとに受診したい場合や、
お仕事帰りの夕方6時頃に
病院にかかりたいと思っていても
順番待ちシステムですと、
都合が合いにくいかもしれません。
当クリニックで採用しているシステムでは
お好きな時間
30分刻みに予約を入れることができます。
インターネット、
スマホからのネット予約、
お電話による音声案内、
クリニックへのお電話、
もちろん窓口でも直接予約をとることができます。
診察後に窓口で次回の予約を取られる方が多いようですが、
都合に合わせて、受診される前日(あるいは当日)に
インターネットから
予約をされている方もいらっしゃいます。
24時間いつでも受付可能です。

できるだけ待ち時間の少ない診療を心がけていきたいと思っています。
(はじめての方は、直接お越し下さい)



2014年6月5日木曜日

陥入爪の治療

陥入爪って、
とてもやっかいな状態ですね。
当院では、
VHOによるワイヤー法を行っています。
ワイヤー法といってもさまざまな方法がありますが、
矯正力は、他の方法と比較し、
かなり強いと考えられます。
爪を深く切り込んでいても施術が可能で、
施術当日から入浴、運動も可能です。
日常生活には全く支障がない優れた方法と言えるでしょう

具体的には、
  1. 専用のスチール鋼を爪の大きさに合わせて切り、爪の湾曲に合わせてワイヤーを湾曲させる
  2. これを爪の左右に引っ掛け、専用のフックを用いて巻き上げ、固定する。
  3. 余分なワイヤーをカットしたあと、人口爪でワイヤーの固定部分をカバーする
という手順で行います。

固定したワイヤーは、爪の伸びとともに前方に移動するので、
施術して約3ヶ月後に付け替えを行います。
これを半年から1年くらいかけて矯正していきます。
自由診療となりますので、1回の施術に1万円かかります。





2014年5月28日水曜日

紫外線について

紫外線に関する認識は、
数十年前とは比べ物にならないくらいに変化していると思います。
私が小さい頃には
(もうかなり前になってしまいましたが)
日焼けは健康的というイメージがあったと思います。
実際、小学校の夏休みあけには、
一番日焼けをしていた子どもは
クラスで表彰されたりもしていました。
しかし、今では紫外線が皮膚にとって
悪であるという認識が定着してきましたね。
紫外線が皮膚にとって、よくない理由は多くありますが、
ここでは2つの点について絞ってご説明したいと思います。
一つは皮膚癌との関係です。
皮膚癌と紫外線の関連が言われているものとして
悪性黒色腫
というものと
有棘細胞癌
というものがあります。
悪性黒色腫は非常に悪性度が高いのですが、
紫外線との関係で言うと、
幼少期に強い日焼けをするのがよくない
とされています。
有棘細胞癌では、
蓄積性の紫外線暴露が関与していると
言われていますので、
日頃からの紫外線対策が重要ということになりますね。
もう一つ紫外線で重要な点は
光老化についてです。
紫外線を長く浴びていると
しわしみが生じてきます。
具体的には
コラーゲンの変性や
メラニンの不規則な分布と増加によります。
これらは、
紫外線により生じる活性酸素が関与しています。
ですので、
抗酸化作用を有するものによって
治療あるいは予防をすることが
非常に重要になるのですね。
当院では、サンスクリーン剤による予防、
抗酸化作用を有するオリジナルコスメおよびサプリメントから
点滴療法まで、幅広く対応したいと考えておりますので
お気軽に御相談ください。


2014年5月21日水曜日

口腔アレルギー症候群について

口腔アレルギー症候群をご存知でしょうか
ある果物や野菜を食べると、
唇やのどの奥がかゆくなったり腫れたりします。
じんましんが出たり、
目や鼻の花粉様の症状や、
吐き気、腹痛や下痢、喘息の発作を起こしたり、
最悪の場合は、
アナフィラキシーを起こして救急車で病院に駆け込む場合もあります。
原因として多いのは、
モモ、リンゴ、ナシ、サクランボ、イチゴ
などのバラ科の果物、
メロン、スイカ
などウリ科の食物
キウイ、バナナ、トマト、ジャガイモ
などが多いとされています。
注目すべきは、
これらの食物とシラカバが共通抗原を有しているということです。
つまり、
シラカバアレルギーがあると
口腔アレルギー症候群を生じる可能性があるということですね。
シラカバ花粉の季節ですが、
のどの`いがいが`が気になる方はぜひ御相談ください

2014年5月15日木曜日

アトピー性皮膚炎における

TARC (Thymus and Activation-Regulated Chemokine)について

アトピー性皮膚炎は、全身の湿疹を引き起こす代表的な疾患ですね。
ホームページの本文でも書かせて頂きましたが、
大きく
  1. バリア機能障害
  2. アレルギー異常
が関与していると言われています。
重症度や、病勢を評価するのは、
皮膚科医による視診、触診が重要であるのは
言うまでもないのですが、
血液検査によってある程度客観的に判定することが出来ます。
実際に診療していると、重症の患者さんであっても
ご自分では毎日つきあっている皮膚なので、
どの程度悪いのかは、
客観的に判断がつかなくなっている方が多いような気がします。
そこで知って頂きたいのが、
TARC
という検査です。
一般的な血液検査と同様に調べることができます。
かなり鋭敏にアトピー性皮膚炎の病勢を反映しますので、
もう治っていて保湿剤だけでいいと思っている方でも
実は数値では、まだ治っていないということが分かる場合もあります。
アトピー性皮膚炎で重要なことは、
炎症が残っていてステロイドによる治療の必要があるのか
あるいは
もう炎症は落ち着いているので保湿剤による予防でいいのか
の判断を正しく行っていくことです。
治療と予防を明確に分けることが重要です。
必要もないのに漫然とステロイドを使用することのないように
定期的にTARCにより確認することをお勧めします。

2014年5月4日日曜日

ハイドロキノンについて

ハイドロキノンとは?
イチゴやブルーベリー、コーヒーなどにも含まれる物質で、皮膚を紫外線などによる損傷から守る作用を持っています。米国では医薬品としてその美白効果が認められ、古くから一般的な美白剤として使用されてきました。日本においても、しみに対する多くの論文が報告されています。

ハイドロキノンの働き
 しみのもとになるメラニンはメラノサイトという細胞で作られています。
 紫外線などの刺激を受けるとメラニンは過剰に作られます。
 ハイドロキノンは
  1. メラニンが作られるのを抑えます。 
  2. メラノサイトの活動を弱めます。
この2つの働きにより、しみに対する効果を発揮します。

ハイドロキノンを使用する際の注意点
  1. 赤みがでたり、刺激を感じた場合にはすぐに使用を中止して、御相談ください
  2. 必ず日焼け止めをご使用ください。使用しないとかえってしみが濃くなる場合もあります。
当院のハイドロキノンは、院内で製造しているオリジナルコスメです。
ビタミンC配合のため優れた美白効果を発揮します


2014年5月2日金曜日

エキシマライト(ナローバンド紫外線療法)

さまざまな皮膚疾患に対し、
以前より
紫外線を用いた治療は行われていました。
紫外線の感受性を高めるために
飲み薬(オクソラレン)を内服後に、
UVA波と呼ばれる紫外線を照射したり、
同様の成分を塗り、
紫外線を照射する治療も行われていました。
PUVA(プーバ)療法と呼ばれています。
より波長の短いUVBと呼ばれる紫外線を照射する治療も
以前から行われていましたが、
最近では、
より狭い範囲の波長の紫外線のみを集中的に照射する
ナローバンドUVB療法というのが主流となりつつあります。
当院ではエキシマライト(セラビームUV308)
という装置を使用して
ナローバンドUVB療法を行っています。
主な適応疾患は
アトピー性皮膚炎、
尋常性乾癬、
掌蹠膿疱症、
尋常性白斑です。
なかなかよくならない
炎症性の皮膚疾患の
切り札として期待されます。
保険適応ですので、
3割負担の方で
1回1000円程度です。
紫外線は過照射するとやけどを起こしてしまいます。
最初は安全性を優先し、
少ない照射量からスタートします。
やけどが起こらないことを確認しながら、
照射量を増やしていきます。
週に1、2度のペースで照射し、
20回程度必要になる場合もあります。
難治性の手湿疹にも効果的です。
かゆみにも効果がありますので、
ぜひ御相談ください



2014年4月28日月曜日

水いぼについて

水いぼとは?
水いぼとは伝染性軟属腫ウイルスの感染によって生じる皮膚疾患で、
柔らかい盛り上がった発疹ができます。
小児に多く、自分の体や他の人に感染します。

原因は?
ウイルス感染ですが、
感染し易い人と、そうではない人がいます。
皮膚の免疫力の差によります。
皮膚の免疫力というと大げさですが、
アトピー性皮膚炎の方のように
湿疹があると皮膚の免疫力は低下します。
ですから、みずいぼがある方は、
適切なスキンケアが何より大事になります。

治療は?
早期のうちにピンセットで一つ一つ摘み取る方法が確実です。
この処置は痛みを伴います。
当院では、外用麻酔薬のシールをお渡ししています。
処置の1時間前に貼付する必要がありますので、
次回受診時にご自宅で貼っておくと待ち時間が少なくてすみます。
ただ、先に述べましたように、
湿疹のケアを並行して行うことが何より重要です。
湿疹のケアのみで水いぼも治る場合もありますので、
診察時に御相談ください。
とにかく、放置は禁物ですね。

2014年4月26日土曜日

ゴールデンウィークの診療について

ゴールデンウィーク期間中は暦通り診療いたします。
日曜祝日はお休みですが、
それ以外は通常通りの診療です。
5月3日は土曜日ですが、憲法記念日のため休診ですのでよろしくお願いいたします。



2014年4月22日火曜日

開院いたしました。

4月21日に開院致しました。
2日を終えましたが、予想以上の方にお越し頂きました。
慣れない部分が多々ありますが、
みなさまのお役に立てるようスタッフ一同努力して参ります。
「桑園にいままで皮膚科がなかったので、
困っていました」というお声をかなりの方からお聞きしました。
期待を裏切ることのないように、責任を感じています。
もちろん当院独自の色を出していくことは
重要であると考えていますが、
EBM(evidence based medicine), 
いわゆる標準治療を意識した治療を提供することも
役割であると考えています。
特にステロイドの使用方法や、皮膚癌に対する診断および治療等
さまざまな観点から御相談に乗らせて頂ければと考えています。
今後とも宜しくお願いします!

2014年4月12日土曜日

FTU(フィンガーティップユニット)について

皮膚科に受診して、外用剤を処方されても、
実際どのぐらい塗っていいいのかわからないことはあると思います。
そこで参考にして頂きたいのが、
FTU (フィンガーティップユニット)です。
チューブに入った塗り薬を
成人の人差し指の先から
第一関節の長さまで出した量を
1FTU (約0.5g)と言います。
1FTU (約0.5g)の量の塗り薬を手のひら2枚分に
塗るということになります。
ただ、一つ問題があります。
チューブの太さによって量が変わるんですね。
一般的なステロイド剤は5gチューブですが、
これだと0.5gより少なめになります。
保湿剤などで使われる25gのチューブだと
このぐらいの量になると思います。
また、ローションでは
1円玉くらいの量が1FTUです。
ぜひ、参考にしてください。
外用療法において、塗っている量が少ないことで
適正な治療効果を得られていないことは多いと考えています。
当院では、基本的なことですが重要な外用療法に
こだわっていきたいと考えています。



2014年4月10日木曜日

皮膚癌の早期診断について

皮膚癌と言う言葉も少しづつ普及して来たように思いますが、皮膚癌の中にもいろいろと種類があることをご存知でしょうか。
ほくろの癌と呼ばれ非常に悪性度の高い悪性黒色腫や、長年の紫外線暴露により生じる有棘細胞癌、また、比較的予後のいい(治療により完治を見込み易い)基底細胞癌など。
それ以外にも多種多様なものがあります。
本ホームページにも臨床写真付きで御紹介していますので、参照頂けるとありがたいです。
私は、長らく大学病院(および米国の研究所)で皮膚癌の研究に従事しておりました。
診断および治療においても非常に多くの経験をさせていただきました。
(病棟医長外来医長として約7年)
月並みですが、癌治療の王道は早期発見、早期治療です。
内蔵の癌などと比べ、特殊な検査をすることなく、皮膚科医による視診、触診でほぼ診断がつきます(ダーモスコピーによる)。
良性であれば、もちろんそのままにしておいて大丈夫ですし、
早期のものであれば、すぐに切除できます。
場合によっては診断のために一部を生検し、検査に出すこともできますので、
気になるものがある方は、お気軽にご相談下さい
(開院は4月21日です)

2014年4月8日火曜日

開院まで2週間

4月21日の開院日まで2週間を切りました。
スタッフ共々、急ピッチで準備を進めております。
地域の方々のために、出来る最善を尽くしたいと思っています。
皮膚科の診療は、子どもさんからお年寄りまで、幅広い方々のニーズがあると思います。
当院では、アトピー性皮膚炎等の炎症性疾患から、皮膚癌の診断および治療まで最先端の情報を提供しながら治療に当たらせて頂きたいと思っています。
また、従来の治療では対応できなかった疾患に対しては、自由診療にはなりますが、
さまざまなオプションもご用意しております。
私自身も開院日が待ち遠しいのですが、
もう少しお待ち頂けますと幸いです
(実は、本日も数名の方がご来院くださいました。
ご迷惑をおかけしましたが、もう少しお待ち下さい)

2014年3月20日木曜日

ご挨拶

桑園オリーブ皮膚科クリニック院長の米田です。
4月21日に市立札幌病院むかえにて開院いたします。
当クリニックは、
地域を愛し、地域に愛されるクリニックを目指しています。
いい医師とはどういう医師なのかと質問されることがあります。
やさしいお医者さんと答える場合もあると思いますし、
最高の知識や技術を持っている医師と答える場合もあるでしょう。
時にはそれらのどちらが重要かと議論されることもありますね。
私は、このたび開院するにあたり、
地域を愛し、地域に愛されるクリニックを目指そうと決めました。
愛していれば、やさしくもなるし、
愛していれば、最高の知識や技術を提供したいと考えると思います。
最初から完璧にできないと思いますし、失敗もすると思いますが、
どうぞよろしく御願いいたします。
このブログでは、私が日々思っていることや、
皮膚の病気に関する情報などを
こまめに綴って行きたいと思っています。

よろしく御願いします