2015年2月26日木曜日

3月14日(土)


3/14
10:30 までの受付とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが
何卒宜しくお願いいたします


皮膚リンパ腫について

皮膚にもリンパ腫というものがあります。
特に他の臓器に病変を認めないものを
原発性皮膚リンパ腫と呼んでいます。
実は、非常に多くの病気がこの中には含まれていて専門家にとっても
診断を最終的に導くまで容易でない場合が多いです。
最も頻度の高い菌状息肉症は、
アトピー性皮膚炎や乾癬と誤診されている場合も多くあります。
初期病変を見分けるのは、難しい場合が多いですが
皮膚生検による病理検査や、血液検査により
診断は可能ですので、
お気軽にご相談ください。


2015年2月22日日曜日

皮膚の老化と光老化について

年を重ねるとシミやシワが増えてきます。
イボ(脂漏性角化症)も増えてきます。
しかし、実は単に年を重ねたから生じたものではありません。
たとえば、
お年寄りでも紫外線を浴びない部位(二の腕など)は
色が白く、シワもありません。
つまりシミやシワが生じるのは、
慢性の紫外線暴露によるものと言えます。
このことを光老化と呼びます。
通常の老化(紫外線とは別の)では、皮膚は薄くなっていきます。
しかし光老化では皮膚は厚くなり、色も濃くなっていきます。
主に紫外線に対する防御反応として、
さまざまな変化を起こすためと考えられています。
弾性線維が機能しなくなるため皮膚の張りが無くなり、シワや、
たるみができます。
若い時には、紫外線を気にしなくても
皮膚に変化は見られません。
しかし、30代頃から少しづつその変化に気づき始めます。
いかにして紫外線と戦っていくか

皮膚の状態を保つ秘訣と言えると思います。
すでに浴びてきた(長年の)紫外線について
後悔しても取り戻せません。
今後の紫外線対策ももちろん重要ですが、
すでに生じてきている変化にもできるだけ早く対策をすることは重要です。
お気軽にご相談ください


2015年2月12日木曜日

ベピオ

にきびの治療薬が新しく承認されました。
海外ではかなり古くから使用されていたものですが、
ようやく日本でも使用できるようになります。
にきびの治療については、
残念ながら日本は海外と比較して遅れている感は否めません。
ベピオゲル2.5%は、有効成分である過酸化ベンゾイルの
抗菌作用と角質剥離作用により炎症性皮疹および非炎症性皮疹を改善します。
抗菌作用
過酸化ベンゾイルは強力な酸化剤であり、
分解により生じたフリーラジカルが細菌の膜構造、DNA, 代謝などを直接障害して、
抗菌作用を示します。
角質剥離作用
閉塞した毛漏斗部において、過酸化ベンゾイルの分解により生じたフリーラジカルが、
角質中コルネオデスモゾームの構成タンパク質を変性させることにより、角質細胞同士の結合が弛み、角質剥離が促進されます。

4月には使用できるようになるようです。
にきびの治療には難渋することも多々あります。
新しい選択肢として期待したいですね。


2015年2月6日金曜日

ラミクタール錠による重篤な皮膚障害について


 抗てんかん薬、双極性障害治療薬であるラモトリギン(販売名:「ラミクタール錠」)について、
2月4日に厚生労働省医薬食品局安全対策課から「安全性速報」が発出されましたのでお知らせいたします。

1.皮膚障害の発現率は、定められた用法・用量を超えて投与した場合に高いことから、用法・用量を遵守すること。

2.発疹発現時には早期に皮膚科専門医に相談し、適切な処置を行うこと。また、発疹に加え、発熱、眼充血、口唇・口腔粘膜のびらん、咽頭痛、全身倦怠感、リンパ節腫脹等の症状があらわれた場合は、直ちに本剤の投与を中止すること。

3.重篤な皮膚障害の発現率は、小児において高いことが示されているので、特に注意すること。

4.患者又は家族に対し、皮膚障害の初期症状があらわれた場合は直ちに受診するよう指導すること。

とのことです。
本剤による重症薬疹(薬剤性過敏症候群、中毒性表皮融解症等)はよく知られていたことですが、
特に昨年9月からの4ヶ月の間に4例の報告があり、いずれも死亡されたとのことで、
厚生労働省よりあらためて注意喚起されたようです。
もちろん頻度はまれですが、注意が必要ですね。