2015年2月6日金曜日

ラミクタール錠による重篤な皮膚障害について


 抗てんかん薬、双極性障害治療薬であるラモトリギン(販売名:「ラミクタール錠」)について、
2月4日に厚生労働省医薬食品局安全対策課から「安全性速報」が発出されましたのでお知らせいたします。

1.皮膚障害の発現率は、定められた用法・用量を超えて投与した場合に高いことから、用法・用量を遵守すること。

2.発疹発現時には早期に皮膚科専門医に相談し、適切な処置を行うこと。また、発疹に加え、発熱、眼充血、口唇・口腔粘膜のびらん、咽頭痛、全身倦怠感、リンパ節腫脹等の症状があらわれた場合は、直ちに本剤の投与を中止すること。

3.重篤な皮膚障害の発現率は、小児において高いことが示されているので、特に注意すること。

4.患者又は家族に対し、皮膚障害の初期症状があらわれた場合は直ちに受診するよう指導すること。

とのことです。
本剤による重症薬疹(薬剤性過敏症候群、中毒性表皮融解症等)はよく知られていたことですが、
特に昨年9月からの4ヶ月の間に4例の報告があり、いずれも死亡されたとのことで、
厚生労働省よりあらためて注意喚起されたようです。
もちろん頻度はまれですが、注意が必要ですね。