2016年4月15日金曜日

乾癬について

乾癬とは、刺激の受けやすい部位(頭部、肘、膝など)に赤くなったり、
カサカサしてくる皮膚の状態です。
かゆみを伴うこともあります。
関節炎を伴うこともあります。
原因は、皮膚の角化異常と呼ばれるものと免疫異常によるとされています。
皮膚の表面にある細胞は通常45日の周期で生まれ変わり剥げ落ちますが、
乾癬では
その周期が7日程度と極端に短縮しています。
このことで皮膚が厚くなると言われています。
このことを角化異常と呼んでいます。
免疫異常の原因も徐々に解明が進んでおり、
より特異的な治療が進んでいます。
治療には、様々ありますが、
ここ数年で非常に治療の選択肢が増えた領域と言えます。
従来よりステロイド外用剤及びビタミンD3外用剤が使われていましたが、
使い方については
様々な議論がありました。
最近になり、その合剤が使用できるようになりました。
薬剤の安定性及び1日1回の外用でいいという利便性より
有益と考えられます。
ナローバンドuvbを使用した光線療法も非常に有効です。
全身照射により著明に改善する場合もあります。
その他、チガソン、ネオーラル等の内服や
生物学的製剤など
乾癬の治療は飛躍的に変化しています。
今後もより特異的な生物学的製剤が日本でも使用できるようになる見込みですので
期待したいですね。