2017年2月7日火曜日

肝斑の新しい治療について

肝斑とは、
中年期以降に発生する両頬に左右対称に生じるシミの一種です。輪郭ははっきりしませんが、下まぶたから少し離れたところを中心に広く分布します。

肝斑の原因は
女性ホルモンのバランスや、化粧品等による刺激と言われています。紫外線ももちろん悪化因子です。

肝斑の治療には、
トラネキサム酸、ビタミンC等の内服、ケミカルピーリングが主として行われていますが、比較的治療抵抗性です。

新しい肝斑の治療として
レーザートーニングという手法が普及し始めています。低出力のレーザーを照射し、少しずつシミを薄くしていくという概念です。当院では、alexII という機種を用いって行っています。通常レーザートーニングに使用されている機種に比較し、マイルドに作用します。肝斑は、そもそも様々な刺激により生じていると考えられているため、あまり強い出力のレーザーですと悪化することもありますし、脱色素斑と言って、色が白く抜けてしまうことが起こりやすいと言われています。実際の照射においても、他機種がレーザー照射をする際、手を常に動かしながら照射しないとダメージが大きいとされるのに対し、この機種による照射では、手の動きを止めて狙うべきところをしっかりと照射できるためスタックトーニングとも言われています。通常3回目から効果発現することが多いですが、1回で少し薄くなるケースもあります。8回治療が標準的な回数です。
イオン導入との併用をお勧めしています。
料金
レーザートニング:10000円(税別)
イオン導入: 4000円 (税別)